2014年6月19日木曜日

DIOジャパンが被災地のコールセンターを次々撤退、助成金狙いの疑い?

DIO このスタンドは雇用を止める

被災地のコールセンター、撤退・解雇相次ぐ 助成で誘致

東日本大震災の被災地3県の自治体が、失業対策の国の助
成金25億円を使って震災後に誘致したコールセンターで、事
業撤退や雇い止めが相次いでいる。
自治体の担当者らによると、DIOジャパンは2012年末までに
3県10市町にグループ会社を設立、電話によるホテル宿泊や
チケット予約などを受け付けるセンターを開設した。

各センターは、失業者を雇うと人件費などの経費が支給さ
る雇用創出基金を利用し、稼働前に行う約1年間の研修費用
を基金から賄った
各センターが当初示した雇用規模は合計935人。
実際は途中退職者を含め合計のべ1千人以上を雇い基金の
支出総額は25億円超にのぼる。
だが、研修期間中や営業開始後に退職者や雇い止めが相次
ぎ、他社に売却されたセンターも含む10カ所の従業員数は約
350人と計画の4割以下まで減少している。
朝日新聞デジタル2014年6月18日09時57分


さて、まずはこの会社について見てみましょう。
本門のり子・小島のり子・鈴木孝一・岳野昭英・泉妻秀一・野村俊郎・佐竹康峰・千本倖生・岩崎俊男・森本惇・井登信行
DIOジャパン

代表の本間のり子氏は、日清紡在籍中に全日本社会人卓球
選手権のダブルスで優勝した経歴の持ち主です。
わざわざ旧姓を記載してるのは、旧姓の方が有名だから?
2000年にネット広告事業の(有)メディアボックスを設立、途
中からコールセンター事業にも拡大しつつ2007年現社名に
なったようですダイヤモンドオンライン2010年12月17日



気になったのは株主、代表が株主なのは変じゃないですが・・・

東日本大震災中小企業復興支援投資事業有限責任組合
無限責任組合員大和企業投資株式会社

名前がすごい長いですね。

会社の概要はこうなっています(原文はこちら


『~組合』+『大和企業投資株式会社』です。

まず『~組合』ですが、要は投資ファンドの一種です。
東日本大震災被災からの復旧・復興・新事業展開などの新た
な成長・発展を目指す企業支援を目的としています。
ポイントはあくまで〝被災地での事業活動支援〟という点です。
ちなみに、中小企業基盤整備機構は独立行政法人なのでそ
の出資金は公的なものです。
又、七十七銀行も岩手銀行も岩手県を中心とした銀行ですね。
『大和企業投資株式会社』は大和証券グループが設立した会
社で、実際の投資判断などを行っています。
つまり、

雇用創出基金の25億円以外にも被災地支援を謳い資金を得ている

という事でしょうか?



で、問題のコールセンターなんですが、一例として「いわきコー
ルセンター」に関してこんな指摘があります。

DIOジャパン 復興装い補助金目当てか

いわきコールセンターは国の雇用創出基金を活用した「コール
センターオペレーター人材育成事業」の一つとしていわき市が
実施し、同コールセンターに委託しています。
DIOにジャパンよる委託申請書には「いわき市への進出にあ
たってはいわきコールセンターとし新規法人を設立する予定で
、地域雇用の確保に努めていきたい」とあります。

いわきコールセンターの受託内容を見ると、委託期間は1年で
育成する人数は200人、委託金額は7億5000万円。
人件費・研修費・物品リース料など全てが公的補助対象です。
しかしながら、同コールセンターは委託期間の終了とともに次
々雇い止めを実施、14年5月には45人まで削減しています。

さらに、委託事業による補助を超える収益については市に返
還しないといけませんが、同コールセンターは「委託事業によ
る収益はない」として応じていません。
実際には研修と称して独自にアメリカンホームダイレクトの保
険勧誘業務などを請け負っているにも関わらず、「業務はDIO
ジャパンが管理しており同コールセンターの業務収入はない」
と主張しています。


新聞赤旗2014年6月11日


この記事を要約すると

補助金で給料払ってる人間に営業させて利益をネコババしてるんじゃね?

という事のようです。

まぁ全部補助金なので会社として負担もなくて被災地支援でイ
メージアップ、ついでに仕事させれば給料0で使えるんだから
丸々利益、1年後クビを切ればボロ儲け・・・という疑いです。

この会社の業績が見えるとある程度判断できるのですが公開
してないので何とも言えません。
いわきコールセンターだけの話なのか、他のコールセンターで
も同じような事をしているのかも含めて全容解明が望まれます。



ちなみに、一連のコールセンター乱造の中にはこんなのが・・・

国内宿泊予約センター合同開所式を開催

DIOジャパンは、楽天トラベルより国内宿泊予約の電話予約に
関する委託を受け、DIOジャパン子会社である株式会社奥州コ
ールセンター(岩手県奥州市)にて5月13日から受付開始しま
したのでお知らせいたします。

楽天トラベルの「楽天トラベル国内宿泊予約コールセンター(以
下 センター)」は、北海道(札幌市)、宮崎県(都城市)に続き
岩手県(奥州市)が国内では3か所目となり、内、DIOジャパン
では宮崎県(都城市)と岩手県(奥州市)の2センターの電
予約受付を委託しております。
DIOジャパンニュースリリース2013年5月13日


楽天と言えばつい先日社員が価格偽装を指示してた事が暴露
されて注目されていましたが、まさかここで名前が出てくるとは
思いませんでした。
まぁ今回は単にクライアントというだけで無関係なんでしょう。
取締役経理財務部長と同姓同名の方が楽天トラベルにもいら
っしゃったような気がしますがきっと偶然です。



最後に、この件に関しDIOジャパンが見解をリリースしてます。
結局何が言いたいのかわからないような内容なので、意訳し
てみました。

注:以下はあくまで管理人による意訳です

ちゃんと知りたい方はこちらの原文リンクをどうぞ。

報道に対する弊社の見解について

背景について
今回の事態は昨年秋に発生したホテルの食品偽装問題等で
受託売上が予算未達となった為です、最初から狙ってたわけ
ではありません。

子会社について
自治体と協議を行っております。
(助成金継続してくれるとか条件次第ですね・・・)

給与の支払い遅延について
一部の子会社で4月分(6月2日支払)給与について遅配が生
じておりますが子会社のやってる事なんで詳細は言えません。

助成金について
契約内容通りにやっており事業完了時にも報告してます。
契約内容には違反してないんだから文句を言われる筋合いは
ありません。 

2014年6月18日


困窮する被災地に対し安易な見通しを基に進出し、雇用をエ
サに莫大な補助金を貰ってさっさと撤退する・・・救いの神だと
思ったら火事場泥棒だったみたいな?
契約書を見たわけではないので法的にどうかは別にして、わ
かってる内容だけで判断するとまさに外道・・・
無論、錚々たる顔ぶれの社外取締役の皆さんも同罪ですよ。


【関連投稿一覧】
 第 1弾:この投稿
 第 2弾:コールセンターの一覧と撤退状況
 第 3弾:まとめてみてわかったいくつかの疑問(その1)
 第 4弾:まとめてみてわかったいくつかの疑問(その2)
 第 5弾:おいらせで垣間見えた、DIOジャパンのビジネスモデル
 第 6弾:厚生労働省が調査、中間報告を公表
 第 7弾:まとめてみてわかったいくつかの疑問(その3)
 第 8弾:DIOジャパンのあれこれ(その1)
 第 9弾:DIOジャパンのあれこれ(その2)
 第10弾:DIOジャパンのあれこれ(その3)
 第11弾:こっそり倒産していた事が判明
 第12弾:民事再生法適用申請却下、破産へ・・・
 第13弾:ご破算と思われた気仙沼コールセンターの事業譲渡が完了 2015/02/10
 第14弾:債権者集会、「お金ないから未払い給与は払えないョ」 2015/03/19
 第15弾:厚生労働省が1年4ヶ月かけて最終報告を発表 2015/11/07

時事四方山(よもやま)話は こちら です。

(トップ画像:ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦))

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