2014年7月12日土曜日

きむら食品(切り餅製造)、越後製菓(同業)に切り殺される(倒産)



株式会社きむら食品

資本金:4,800万円
本  社:新潟県燕市吉田東栄町14-33
代  表:木村金也
従業員:185名

7月11日に新潟地裁へ民事再生法の適用を申請

当社は、1951年創業された餅・米飯製造業者。
餅製造としてスタート、その後扱い品目を白玉粉や米菓・米飯
の製造に拡大し2009年6月期は年売上高約63億円を計上
していた。
しかし、1995年工場集約の為に新潟県内に約9億円で土地
を購入するも計画が実現せず借り入れ負担が経営を圧迫、価
格競争や同業者とのシェア争いの激化もあり2013年3月期
の年売上高は約57億円に落ち込み低収益を余儀なくされてい
た。

さらに、2013年6月越後製菓から「切り餅をきれいに焼く
特許が侵害された」として約45億万円の損害賠償請求の
訴訟を起こされたことや過去の不適切な会計処理が判明した
ことで対外信用が悪化した。
負債は約49億3,357万円。
2014/07/11帝国データバンク 大型倒産速報



特許訴訟については東洋経済が面白い記事を書いています。
詳細は原文をご覧いただくとして、長文なのでめっちゃ簡略化
してご紹介します。


まず、訴訟の元になった特許はコレです。


『餅に切り込みを入れたら焼いた時にキレイ』というもので、
実はサトウ食品工業もよく似た特許を取得しています。


全体のざくっとした流れはこんな感じです。

2006年:サトウ食品工業が新潟県餅工業協同組合に自社保有特許の実施権を無償提供
2006年:きむら食品がその特許の実施契約を締結
2009年:越後製菓がサトウ食品工業を訴える(14億8,500万円)
2011年:越後製菓がサトウ食品工業への訴えを増額(59億4,000万円)
2012年:サトウ食品工業敗訴(8億円)
       越後製菓はサトウ食品工業を別口でも訴える(19億円)
2013年:越後製菓がきむら食品を訴える(45億円)

ポイントは、『きむら食品は新潟県餅工業協同組合と契約して
サトウ食品工業の特許を使ってた』という点です。
この契約は新潟県餅工業協同組合理事会の全会一致でなさ
れていたのですが、メンバーの中に越後製菓の取締役も含ま
れていました。
つまり、契約に賛成しておいて後でその企業を訴えるというち
ょっとアレな流れです。

さらに記事によると、きむら食品の社長は越後製菓とサトウ食
品工業の訴訟でサトウ食品工業に有利な証言をしており、越
後製菓の会長・社長が呼びつけて証言を撤回しなければ訴え
ると恫喝したとか・・・撤回を断った結果本当に訴えられました。


めっちゃ省略してるので、普段気にする事もない餅の切り込み
に秘められた越後の乱が気になる方は原文へどうぞ。

まぁ投資の失敗とかいろいろあるようですから倒産の原因がこ
の訴訟だけって事はないでしょうし、東洋経済の記事が全て正
しいとも限りませんけど。


そうそう、昔見た時代劇で、悪代官と悪徳商人の会話に

越後屋、おぬしも悪(わる)よのぉ

というセリフがあったのをふと思い出しました。

※単に思い出しただけで他意はありません。


チラシの裏は こちら です。


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