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2013年7月22日月曜日
鳥取県境港の巻き網漁がマグロを滅ぼす?
(イギリスの海洋資源保護団体 Fishlove のHPより)
WEDGEという雑誌にこういう記事が掲載されていました。
ウナギの次はマグロが消える(8月号特集2013/07/22)
読んだら興味がわいたのでちょっと調べてみました。
まず、日本近海のマグロの回遊コースはこんな感じです。
(まぐろ一筋 大阪黒門市場 魚丸 / 株式会社 魚丸商店 HPより)
WEDGE記事中の境港市に関する部分を要約してみました。
クロマグロは境港沖合の日本海海域と南西諸島海域の2カ所
で産卵するが、青森県の大間1年分のマグロを巻き網により1
日で獲ってしまっている。
境港の巻き網は未成魚や卵を抱えているものもまとめて獲る
ので水産資源の枯渇に繋がっている(=乱獲)。
もともと境港はイワシやサバを獲っていたが、漁獲高が減った
のでクロマグロに手を出した。
巻き網の運搬船に冷凍設備はなく、一本釣りのように素早く船
上で処理することもできないので劣化が早い。
どうみても乱獲で資源を食い潰しているだけなのに堂々とこん
なステッカーを貼ってブランド化している。
「産地として、本マグロの資源管理に取り組んでいます」?
どうも境港のマグロ巻き網については問題視する声が大きい
らしく、同種の指摘をしているHPがいくつかありました。
2003年頃から深刻な問題だったようです。
境港天然本マグロPR推進協議会のHPはみつかりませんが
山陰旋網(まきあみ)漁業協同組合が母体のようです。
残念ながら資源管理にどう取り組んでいるのか資料は見当り
ませんでした。
境港市観光ガイドによると・・・ゲゲゲの鬼太郎で有名なの?
こんなデータがありました。
左から水揚げの回数/本数/トン数/初水揚げ日になってます。
2004年以降急激に増加している事が読み取れます
「生産地」?
養殖や稚魚の放流などの繁殖事業を伴わない一般的な漁業
は、ただ奪うだけで何も生産してないんじゃ・・・
漁業資源を自分達がつくったような表現に違和感があります。
海に囲まれた日本にとって漁業資源はとても大事なものです。
ちょっと勉強になりました。
とりあえず、管理人的にすぐにできるのは少しでも多くの人に
実情を知ってもらう事と境港の魚(特にマグロ)に手を出さない
事位でしょうか。
Attenntion
漁業そのものを否定するつもりはありません。
「資源管理」「生産地」など実態を伴わない喧伝が腑に落ちな
いだけです。
チラシの裏は こちら です。
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