聞いた事ない会社シリーズと言うか・・・アシストフォーのLED電球です。
まぁAmazonでLED電球を検索しながら見た事ないメーカーを探している
のでこういう選択になるんですが。
パッケージの仕様に関する記載はこれだけです。
注意事項については中にA4サイズの説明書が入っています。
ただ・・・全光束も寿命も記載がないですけどね。
なかなか凝った放熱フィンだと思いませんか?効果はともかくとして。
ちなみにこれ、穴空いてませんから。
2010年製っぽい。
質量は実測値で73.5g・・・確かに軽いけどもっと軽い製品もあるし。
こういうシンプルなパッケージの製品は海外メーカーから買ってきてシ
ール貼っただけなパターンがほとんどです。
そしてこの製品もそのパターン、実は分解する前に素性わかりました。
Amazonの製品紹介画面を見ると・・・
KAIPIS?
能緹精密工業股份有限公司(NENG TYI PRECISION INDUSTRIES CO.,LTD)
という台湾メーカーのLED照明ブランドでした。
そしてこれがこの製品の正体です。
ここで全光束が380lmだとわかりました。
寿命は40,000h、使っているLEDはCree XLamp MX-6らしいです。
ちなみに照射角は130°です。
注:購入した個体の結果であり販売されている製品が全て同じとは限りません。
また、内容はあくまで1消費者としての個人的見解です。
分解は危険を伴いますのでマネをしないでください(万一分解したら絶対に使用しないで!)。
万一事故・損害が発生しても一切の責任は負いかねます。
ではいつも通り、まずはカバーをグリグリ・・・接着剤で固定してました。
わかりやすいように素子を□で囲んでいます、赤い線は電極ですね。
各素子から左右の電極に線が伸びています。
左の電極上に素子が1つあるようです。
素子7個×LED4個で28素子になります。
上部は接着剤で固定されていました。
LED実装円板は押さえてあっただけ、ネジなどは見当たりません。
裏側にはグリスが塗布されていました。
ソケットをグリグリ。
縁を削っても基板が抜けません・・・どこか固定してあるのかな?
放熱フィンはこの3ヶ所で固定されていました。
1枚1枚取り付け?手作業っぽいけどここまで凝った事せんでも・・・
内部樹脂ケースも接着剤で固定されてました。
基板が接触する部分は絶縁用のプラスチック板が貼ってあります。
引っこ抜いた内部樹脂ケース・・・基板が接着剤で固定されていますね。
ゴム系でかなり頑丈だった為間にドライバーを入れてグリグリしました。
やっと基板とご対面、ガラエポで薄い基板です。
コンデンサに東信工業(株)という日本メーカーの製品を使っています。
分解中にヒューズカバーが取れました・・・中はガラス管ヒューズと同じ。
橙色で囲んだ部分、ACラインですが、この部分だけ出っ張った形状に
なってたので分解中に折れちゃいました orz
横から見ると、電解コンデンサの下にも部品が実装されていますね。
反対側の横から見た所です。
基板の裏面です。
ACラインの折れた部分を裏から。
一言で言えば、電源屋さんがつくったLED電球です。
パターンや実装に関しては特に問題ないように見受けられます。
ただ、ここまで高密度に入り組んだ実装をする必要があるのか疑問
です、実装コストが高くなると思うのですが。
放熱フィンを大きくしないと熱設計がうまくいかなかったのか、設計の
思想が電源屋だからなのか・・・
部品についても一般的なLED電球では使われないフォトトランジスタ
が使われていたりと電源屋さんっぽさがあります。
電解コンデンサの一部、寿命が105℃2,000hなのが不安ですが
6Wクラスでこの構造なら問題なさそうな気がします。
保証が5~35℃になっていた点も納得です。
家電だとこういう保証範囲が多いので、電源屋さんの感覚で考える
とそうなるんでしょうね。
コストかかり過ぎじゃね?って気がしないでもないですが製品自体に
問題はないように思います。
保証が5~35℃なので論外と言いたい所ですが、この製品に関して
は問題なく使えると考えていいでしょう。
怪しげな中国メーカーの製品よりは安心して使えそうです。
ただなぁ・・・アシストフォーがあんまり売るつもりなさそうなんだよなぁ。
全光束や寿命の記載してないし、PSEもなんか怪しい気がするし。
どっか信頼できる代理店が関与したらそこそこ売れそうな気もするん
だけど。
分解前の消費電力・温度測定結果は こちら です。
電球関連の総合リンクは こちら です。
株式会社アシストフォーの謎は こちら です。
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