なんとなくコーナータイトルっぽくしてみました・・・
それはさておき、既に分解した電球が3桁に突入していますが
今回は購入してからかなり時間の経過した製品の分解です。
数年前に購入し、1ヶ月程度だけ使用してあとは引出しの中に
眠ったままだったので累計使用時間は1,000時間
にも満たないと思われます。
普通に考えれば特に面白みもない結果になるはずでした・・・
<2014/01/07追記>
メーカーに確認したところ、2010年10月製造だそうです。
注:購入した個体の結果であり販売されている製品が全て同じとは限りません。
また、内容はあくまで1消費者としての個人的見解です。
分解は危険を伴いますのでマネをしないでください(万一分解したら絶対に使用しないで!)。
万一事故・損害が発生しても一切の責任は負いかねます。
■詳細■
品名:ELA-60L elpaball(エルパボール)
販売:朝日電器株式会社
生産:中国
仕様:60W相当/電球色/320lm/消費電力5.6W/寿命40,000h
カバーは半透明の樹脂製、接着剤で固定されていました。
LEDは素子1×5個の5素子直列です。
モジュールへの供給電圧は14.5Vです。
カバーにはELPAのロゴだけです。
LEDは光の拡散の為に半球(レンズ)状の樹脂封止されてます。
ソケットの上にグルっと品名や仕様がドットで印字されています。
ネジを外したのですがLED実装円板はビクともしない!?
隙間にマイナスドライバーを突っ込んで無理やり剥離させました。
グリスじゃなくて接着剤?
円板は厚さ0.3mm、ガラス繊維のような模様が見える事から
するとガラエポかコンポジットの基板に銅箔やアルミ箔を貼り付
けた構造のようです。
ソケットをメリメリ、ケースをバキバキ・・・
内部樹脂ケースは接着剤でガチガチに固定されているのか完
全に引抜く事が難しそう・・・とりあえず基板は抜けたので残りは
放置します。
基板の表面、ガラエポのようです。
ん??
電解コンデンサの液漏れ?
乾いて含有成分が析出してるらしく、一部に腐食も見られます。
裏側はと言うと・・・
黄色く囲んだICは上に薬品が塗布されており読み取れません。
削って読み取ろうとしたのですが残念ながら読めませんでした。
などと現実逃避はいけませんね・・・見た瞬間の感想はというと
な・・・なんじゃこりゃー!!
表面以上に液漏れらしき痕が広がっています。
(白いカビのように見えてるのが全部そうです)
直接関係ないと思いますが、矢印の部分半田盛りすぎでしょ!
違う角度から、やはり電解コンデンサの液漏れっぽいなぁ・・・
黄色で囲んだ部分、腐食してしまっていますね。
赤く囲んだ辺りが特に酷いです。
黄色く囲んだダイオードは両極ともリードが腐食しています。
電解コンデンサを起こしてみたら下にも液体痕がありました。
チューブを剥がしてみましたが、中のヒューズは無事のようです。
分解前に消費電力を測定しましたが問題はありませんでした。
この状態からすると異常が発生するのも時間の問題だったと
思いますが、分解せず器具に装着してればまだ使えたでしょう。
にしても、使用時間を考えると寿命とは考え難いですね・・・
普通に考えるなら電解コンデンサがたまたま不良品だったとい
う結論になるんでしょうけど、分解するような酔狂な人間の手に
不良品が渡る確率を考えるとすごい偶然ですよね。
回路設計がおかしくて電解コンデンサに変な負荷をかけて
るとか、熱設計が下手で高温に曝して寿命が極端に短いと
か、要はなるべくしてなった内の一つがこれって方が確率
論的にはまだ納得できそうですョ(あくまで邪推です)。
この製品は既に生産されてないし市場にも出回ってないようで
すから今更評価してもアレなんですが・・・
安全部品としてヒューズがあります。
パターンには特に問題は見受けられませんが、両面の部品配
置はすごい実装し難くなっています。
技術者が自動設計に頼ったのかな?
実装は表面実装部品も手半田と思われますが、半田を極端
に盛りすぎている部分が数ヶ所あります。
全体的に言える事ですが、全体的に半田付けの際に温度をか
け過ぎているように思えます。
作業者への教育と管理が不足してるのでしょう。
C判定(びみょー(だけどまぁ使える))にしてたと思います。
液漏れの惨状がなければ・・・ですけどね
じゃあこの結果を踏まえてどうかって?
そりゃこの1個だけで判断するならF判定(産廃)しかないョ。
分解前の消費電力・温度測定結果は こちら です。
電球関連の総合リンクは こちら です。
0 件のコメント:
コメントを投稿
※1.コメントは管理人の承認後表示されます。
※2.何故かコメントに返信できません、ごめんなさい m(_ _;)m