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2014年11月24日月曜日
ボタン(コイン)電池、飲んだら数時間で体に穴が開いちゃうョ
(CBC News)
ボタン電池誤飲「1時間で食道に穴」、知られていない怖さ
(生理食塩水に漬けた鶏の胸肉にコイン型リチウム電池を乗せ常温で20分経過)
好奇心旺盛で何でも口に入れたがる乳幼児。
誤って異物を飲み込んでしまう事故にヒヤリとした経験を持つ
保護者は多いが、それがもしボタン電池だったら約1時間で食
道に穴が開いてしまうような恐ろしい事故につながる事もある。
今年1月、電池を保管しておくケースのふたが開いているのを
2歳男児の保護者が発見。
あるはずのボタン電池が見当たらず、「もしや…」と思い男児を
連れ病院でレントゲンを撮ってもらったところ食道に電池の白
い影が写っていた。
手術で摘出したものの食道に穴が開きかねない状況が続き、
男児は1カ月間入院した。
昨年8月には、LEDライト付き耳かきに入れてあったボタン電
池を1歳男児が誤飲。
9時間に及ぶ手術の末に取り出したものの放電の影響で気
管と食道に穴が開き、男児は2カ月間も入院した。
他にも、
・補聴器
・懐中電灯
・タイマー
・基礎体温計
・リモコン
などのボタン電池の誤飲事故が報告されている。
接触した電池から電流が流れると、電気分解により電池の外
側にアルカリ性の液体が作られる。
この液体はタンパク質を溶かす性質があり、わずかな時間で
も消化管の壁を損傷する重篤な症状を引き起こすとされる。
子供用玩具の電池ふたは一般社団法人日本玩具協会の玩具
安全基準(ST基準)でドライバーなど工具を用いないと開けら
れないような構造にするよう定められているが、日用品など乳
幼児の使用を想定していないものは規格基準がなく簡単に開
いてしまうものもある。
国民生活センターは8~9月、
・電子体温計
・キッチンタイマー
・湿度計
・置き時計
・照明付き耳かき
・電卓
・ライト
・家電リモコン
の計29銘柄を対象に電池のふたの構造調査を実施、工具を
使用せずに容易に取り出せたのは12銘柄に上った。
高さ30センチからの落下テストでは4銘柄のふたが開き電池
が飛び出した。
ボタン電池を誤飲してしまった場合は死に至るケースもあるの
で救急車を呼んで一刻も早く受診してほしい。
飲んだかはっきりしない場合でもレントゲン写真を撮ればボタ
ン電池の有無や停滞位置が確認できる。
(産経ニュース2014.11.20 07:00)
身の回りで広く使われているボタン電池ですが、誤飲して放置
してたら死ぬ可能性がある事はあまり知られていません。
接触部を溶かして数時間で穴が開きます
数時間で食道なら貫通するので晩に誤飲して明日病院にとか
考えてたら
手遅れになる(=死ぬ・重度の障害が残る)かも・・・
誤飲の可能性があるならとにかくすぐ病院に行きましょう。
(まず受付で誤飲の可能性がある事を伝えないとダメですよ)
実際レントゲンにはこんな感じで映ります。
(Child Accident Prevention Jersey)
じゃあ身の回りの製品はどうなんだろう?
最近はリチウムイオン充電池の普及でボタン電池を使う製品
が減少しているように感じますが、低価格品を中心にまだまだ
健在です。
当ブログでは100円ショップ製品のレビューを続けていますが
その中でも子供が手にし易い製品をいくつか見てみました。
4つの内2つはネジがないので簡単に開閉する事ができます。
100円ショップの製品ではないですが、キッチンタイマーです。
スライドするだけで簡単に開閉できます。
リモコンです。
黄色い部分を押した状態で引き出すタイプ、ネジ式ほどではあ
りませんがスライド式よりは取り出し難くなっています。
ちなみに、もし電池が簡単に取り出せる製品があったとしても
それだけが理由で買い替えるのは大変ですよね。
かといって接着剤で塞いでしまうと電池交換できなくなります。
そこでいくつか方法を考えてみました。
1.電池蓋の上からテープを貼る
セロハンテープとかガムテープでもある程度の効果が見込め
ますが、確実性を求めるならもっと強力なものがいいかも。
※コレはたまたま手元にあった屋外用補修テープです
2.グルーガン(ホットボンド・ホットスティック)を使う
こんな感じで周囲を固定します。
剥がす事ができるので電池交換も可能です。
但し、材質によっては接着力が強くて剥がし難かったり逆に
簡単に剥がれてしまいます。
また、隙間に流し込んでしまうと剥がせなくなる場合もあるの
で実践は自己責任でお願い致します。
接着力の確認は目立たない場所で試す事をおススメします。
3.ラップかビニール袋で丸ごと包む
但し、包む場合は端っこを残すと引っ張って破られますので
ピッタリキレイに包むのが基本です。
(悪い例)
(良い例)
折った端もテープなどで止めて容易に剥がせないようします。
いずれの方法でも電池は取り出し難くなりますが、逆に言えば
電池交換の手間が余計にかかります。
と言っても電池交換なんて年に1回程度ですから誤飲事故の
結果を考えれば代償としては安すぎるくらいですよね。
乳幼児の手の届くところに置かないという意見も見受けられま
すが確実性には疑問を感じます。
いくら注意してても交通事故が減らないのと同じです。
効果がないとは言いませんがそれだけで充分とは言えません。
万一乳幼児が手にした場合を考えてこその安全対策ではない
かと管理人は考えます。
注意一秒、ケガ一生
国民生活センター2014/10/30報道発表資料は こちら です。
身近な危険に備えるは こちら です。
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