これまで100円ショップの電球型蛍光灯を興味本位で分解し
てきましたが、そこで思ったのは
じゃあ普通に売ってる電球型蛍光灯と違いってあるの?
という事です。
当たり前の話ですが、電気屋で売ってる1,000円以上もする
ような製品と比較して単なる優劣を語るのは無意味なはず・・・
だって安いんだからそれだけ何かを省いているはずです。
逆に中身が全く同じならパナソニックや東芝等のメーカーが
ぼったくりだということになります。
目的としているのは
・どういう部分に差があるのか
・何を犠牲にしているのか
を知る事です。
そして省かれた部分と値段の差を比較してどちらを選ぶのか
は購入する人が判断してください。
無駄を省いて安くなったのか、安全を犠牲にして安くなったの
か、省いた部分は自分が使う場合許容できるのかなどなど・・・
全ては知る事から始まりますから
前置きはこれくらいにしておきましょう・・・
こちらが外箱、今回は2個入りです。
ケーズデンキ東加古川店で2個465円でした。
但し、この製品は2005年に発売され既に生産中止になって
いるようです(メーカーHP調べ)。
在庫処分で安かっただけかも・・・
■仕様■
光束:725ルーメン
色味:電球色
寿命:6,000時間
電力:13W
振ってみるとカチャカチャ音がします!?
でも2個とも同じ音です・・・構造的に動く部分があるのかな?
注:購入した個体の結果であり販売されている製品が全て同じとは限りません。
また、内容はあくまで1消費者としての個人的見解です。
分解は危険を伴いますのでマネをしないでください(万一分解したら絶対に使用しないで!)。
万一事故・損害が発生しても一切の責任は負いかねます。
では分解開始です。
ソケットの根元数ヶ所に小さい穴があったのでここからドライ
バーを用いてベリベリ・・・100円ショップ製よりもソケットの金
属が分厚いです。
そのままケースもベリベリ・・・
全体が見えてきました。
コンデンサに黄色いテープが巻かれているようですが理由は
わかりません。
AiSHi/CD11GH/-40℃~105℃/200V15μF
足の長い部品にはしっかりと白い絶縁カバーが付いています。
カチャカチャ鳴っていたのはこれが原因です。
これは蛍光管の一部なのですが、中にガラス棒が入ってます。
不具合ではなくてこういう構造にしてあるようです(理由不明)。
橙色と青色の丸は蛍光管に伸びる4本の線です。
端子に巻きつけた上で半田付けまでしてあるので外れる心配
はありません。
この状態では基板を持ち上げる事ができない・・・4本の線が
弛みなくつながっている為のようです。
基板は回転しないように形状が工夫されていますが固定され
ておらず、この4本の線の引っ張りで固定しているようです。
このままでは先に進めないので2本切断して基板を持ち上げ
てみました。
赤と黒の矢印がACの入力、橙色が蛍光管からの4本線です。
全体的にパターンがかなり細いのでどこかショートする事はな
さそうです。
青い四角の中に何か文字が見えます・・・ロゴ?
Xoceco と読めます。
調べてみると、中国の厦华电子集团って家電メーカーらしい。
という事はこれはOEM?
こちらは蛍光管、白く見える樹脂のようなものが塗りたくって
あります。
弾性がある上に蛍光管との間を完全には塞いでないのは膨
張対策かな?
矢印の2本には半透明のカバーが付いてますがショートを防
ぐ目的でしょう。
ちなみに蛍光管はこんな配置になっています。
U字型3本を繋いだ構造で上から見ると三角形になってます。
現物が撮影できればよかったのですが、カバーがガラス製
の上にケースと接着剤でしっかり固定されており剥離を断念
しました orz
何故こんな形状なのかというと、電球型蛍光灯は言うまでも
なく直管蛍光灯を曲げただけの構造です。
〝電球型〟にする為には、言い換えれば〝小さくする〝為に
はぐねぐねと曲げながら詰め込む事になります。
じゃあ短くすれば?
原理的に短くすると光量が足りなったり光らなくなります・・・
ソケットの内側、線は両方ともしっかり固定されています。
全体的にしっかりした作りでした。
特に、気になっていた蛍光管からの4本線の処理部分や薬
品痕がないのは一安心・・・
そりゃ値段が倍以上なんだからと言われればそれまでです。
PC電源とかだとコンデンサメーカーに拘っている人がいます
がこのレベルの製品だとメーカーはあまり関係ないかも・・・
まぁ最初の宣言通り、とりあえずバラして晒しておきますので
あとはゴーストの囁きに従って選択してください。
それじゃオチになってないだろ!って?
じゃあ個人的には100円ちょいの値差であればこのネオボ
ールを使います。
100円ショップの製品はそもそも電球型じゃないし・・・
取付けできるからってあれを電球型というのは視覚的に無理
があります。
6000÷10(1日10時間使用と仮定)=600日≒1.6年
1.6年で100円の値差に拘るなら他の無駄使いを減らす為
に頭を使う方が効果がありそう・・・
個人的にはある程度の値差はリスク対策コストとして許容さ
れるべきと考えています。
さて、次はどれを分解してみようかなぁ (´-`)
あ・・・これこそ無駄使いか!
分解前の消費電力測定結果は こちら です。
電球関連の総合リンクは こちら です。
0 件のコメント:
コメントを投稿
※1.コメントは管理人の承認後表示されます。
※2.何故かコメントに返信できません、ごめんなさい m(_ _;)m