2013年7月21日日曜日

LDA7D-G/K40/W (Panasonic LED電球 40W相当昼光色)

先月発売されたばかりの新製品です。
光色が違っても全光束・消費電力が同じという事だったの
で調べてみる事にしました。


密閉器具対応、調光器は対応です。



■仕様■
光束:485ルーメン
色味:昼光色
寿命:40,000時間
電力:6.6W




屋外で使用可・・・というわりに条件がかなり厳しいです。
密閉器具で使用可となっていましたが保護回路によって
明るさが低下する可能性もあるようです。
条件が書いてないのでお使いの機器で暗くなっても仕様
ですと言われればそれまでです。









チラつき確認です(カバーを取り外しています)。

Panasonic DMC-LZ10 の液晶画面を Nikon COOLPIX S30 で撮影



注:購入した個体の結果であり販売されている製品が全て同じとは限りません。
  また、内容はあくまで1消費者としての個人的見解です。
  分解は危険を伴いますのでマネをしないでください(万一分解したら絶対に使用しないで!)。
  万一事故・損害が発生しても一切の責任は負いかねます。

では早速破壊分解スタート、カバーをグリグリ・・・


カバーは接着剤で固定されていました。
LEDは素子2個×LED8個で16素子、全て直列のようです。
このモジュールの電圧(赤丸)を測定したら約48.2Vでした。


ネジが3ヶ所、このネジは何故かワッシャー2枚付きです。


ネジを外すとLED実装円板がポロっと取れました。
グリスは塗布されていません。


ソケットをグリグリ・・・


おや?

電解コンデンサがこの向きに見えるって事は基板の向きが
電球型蛍光灯みたいなパターン?


ん?


前後にカタカタ動く・・・という事はこの部品も一体ではない?


ケースをちょっと割ってみました。
割れ易かったのですが難燃のユリア樹脂ではなさそうです。

赤い丸の部分を押し込む事で部品同士を接合してるっぽい。




4ヶ所を強引に破壊して蓋が開きました。


基板は樹脂ケースに入っています。


電解コンデンサを折り曲げて無理矢理押し込んだ感じです。
パナソニックは他の製品でもこの構造を採用していますね。


基板の表面、コンポジット基板っぽいです。


CTI600V (KB7150) E123995
PLDA7LGE26W-1 324535
と印字されています。
その下にコンデンサの記号があるのですが部品がない?
他の製品と共用しているようですね。


サーマルダイオードを使った温度制御のようです。


基板にインクでdETと印字されていますがなんでしょう?
ちなみに手前に見える線はACライン、左の線は抵抗に
熱収縮チューブで絶縁処理してあります。


基板の裏面です。

ブリッジダイオード以外は抵抗とコンデンサくらいです。
矢印がLEDへの出力ラインになっています。


斜めから見ると足は長め、まぁ基板が完全に固定されて
おり何かに接触する可能性はないので問題ありません。


よく見ると全体的に薬品汚れっぽいシミがうっすらと・・・



横から見ると足を曲げてる様子がよくわかります。



ヒューズ等の安全部品は見当たりませんでした。
実装は特に問題ないと思いますが、基板面積のわりに
パターンがやたら細いのが気になりました。
他社に比べると、なるべく表面実装品を使わないような
設計意図が見えるのですがコストを考えての事かな?

パナソニックのLED電球って他社とはちょっと違う思想で
設計されてる気がします。
電球型蛍光灯の延長って感じと言えばいいのでしょうか、
競合する中国メーカー品のレベルはどんどん上がってる
のにずっと昔のまま・・・みたいな。

コストの削ってもいい部分とダメな部分の判断について、
どういう判断基準なのかちょっと疑問です・・・


保護回路で明るさ云々とあるので密閉器具では使わな
い方がいいと思います、条件がわかりませんから。
消費電力測定結果からすると電圧変動に引きずられて
チラついている可能性があります。
リビング等の長時間生活する場所にもちょっと考えもの
だと思います。


分解前の消費電力測定結果は こちら です。

照度については こちら です。

電球関連の総合リンクは こちら です。


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