2014年8月31日日曜日

カセットコンロ(19年以上前の製品) 分解フォトレポート


以前 こちら で19年前のカセットボンベについて投稿しました
が、実は防災用品として一緒に購入していたカセットコンロもあ
ったんですよ・・・それがコレです。


株式会社アゲオとなっていますが現存してなさそうな・・・ガス関
係ではメジャーな小池化学株式会社の関連だったようです。


こちらが本体、未使用品です。



外見は今時のカセットコンロと大差ないようですね。
汚れやキズはなく店で販売されている新品同然の保管状態です。




PAL Ace カセットコンロ PL-1 89・12-587934

まさか・・・1989年12月製!?


カセットボンベの収納部です。


ここにカセットボンベを接続します。


黒くみえるのはゴムパッキンです。






未使用ですがバネにはサビが発生しています。


阪神大震災後に防災目的で購入したのですが、幸いにも使う機
会がありませんでした。
いかに未使用で保管状態が良いといってもやはり劣化しますし、
ちょっともったいないですが不燃物として廃棄を・・・

あ!

そういえば、カセットボンベについて調べてた時にメーカーさんが
カセットコンロも寿命があると仰ってました。
(岩谷産業曰く、ゴムパッキンが劣化する為10年が目安との事)
どうせ廃棄するなら、中をちょっと覗いてみましょうか。



という事で早速分解開始です。
まずはカセットボンベ取付け部分のネジをちょちょっと外します。


カセットボンベとの接続部分だけかと思ってたらあっちこっちに
ゴム部品を使っているんですね。
赤い部分は分解前に見えてたんですが、黄色の部分は完全に
内部なので外からはわかりません。


左に見える大きなゴム部品(流量検出用の弁?)を外しました。



これは炎が出る部分に伸びる管ですが・・・ん?



へぇ、管じゃなく途中で露出してたんですね。
構造的には、ここで空気を取り入れてガスと混合してるのかなぁ。

管の先端はノズルみたいに小さな穴になっています。



さらに分解するとここにもゴム部品があります。



着火用の圧電素子です。



火力調整用ダイヤルの裏側です。



一見するとカセットボンベを接続する部分にしかゴムが使用され
てないように見えるのですが、実際には内部で複数のゴム部品
が使用されているのが確認できました。
外見が問題ないからと古い製品を使い続けていると、こういう部
分が劣化してガス漏れを起こしたり安全装置が機能しない可能
性もあります。
とはいえ分解してチェックは厳禁です。
いくら元通りに組立てたつもりでも気密が破れてガス漏れの危険
があります。

今回分解したカセットコンロは少なくとも19年(ひょっとしたら25
年)経過してるようですが、目視で調べた限りではゴム部品に目
立った劣化は認められませんでした。
しかし、これは未使用で安定した環境下に保管していた個体の
例であり全ての製品に当てはまるとは限りません。
メーカーや製品毎の違いもあるでしょう。
家電を例にすると、一般的には昔の製品より新しい製品の方が
コスト削減により耐久性が低いです。

ガスによる事故は火災だけでなくやけどで一生消えない傷が残
る痛ましい場合が多いです。
本当に安全を考えるなら信頼できるメーカーの製品を購入しメー
カーが推奨する期間で買い替える事をオススメします。


身近な危険に備えるは こちら です。

家電関連の履歴書は こちら です。

ポンコツわーく(分解フォトレポートの履歴)は こちら です。


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