2014年1月15日水曜日

DR-350-26D-71 (Dbc LED電球 40W相当電球色)



メーカー:ディビーシー株式会社
型  名:DR-350-26D-71


Dbcと書いて「ディビーシー」じゃなくて「ディビーシー」です。

配光角350°で光の広がりNo.1を謳っていますが、誰がいつ
行った調査の結果なのかは記載がない為あくまで自称です。

密閉器具対応、調光器具には対応です。



「1.3倍の明るさ」も表現が曖昧すぎて意味がわかりませんが
どういう条件下で測定した数値でしょう?
というか倍率より全光束くらいパッケージに記載しましょうよ・・・

■仕様■
光束:485ルーメン ※箱には記載なし
色味:電球色
命:40,000時間
電力:6.0W






ブリスターパックです。








 Attenntion 
あくまで投稿時点における購入した個体の結果であり販売されている製品が全て同じ
限りませんし、内容はあくまで管理人個人の見解にすぎません。
さらに、製品分解はメーカーが認めておらず保証外になる上に非常に危険ですからマネを
しないでください。
管理人は一切の責任を負いません。

では早速破壊分解スタート、まずはカバーを・・・


接着剤で固定されていましたが、ガラスカバーです。
以前は割らないように取り外してたんですが、労力を考えると
さっさと割った方が早いので・・・
真似する人はいないと思いますが、カバーを割るとガラス片が
広範囲に飛ぶので注意が必要です。




2835LED 5c5b 36*1 8/0と印字があります。

配光角350°・・・構造的には何の工夫もありません


LEDは2素子を5個直列×5列並列にした50素子、モジュール
への供給電圧は15.3V(実測値)でした。

ここまでグチャグチャなパターンは初めて拝見しました。
目的がさっぱりわかりません。





LED実装円板もネジはなく接着剤だけで固定されています。
マイナスドライバーでぐいっと持ち上げたら簡単に外れました。


ケース側にはリング状の金属部品がありますが、LED実装円
板との間にグリスは塗布されていませんでした。
熱伝導性の接着剤なのかな?


電源基板はケース内に白い接着剤で固定されていました。



ソケットをぐりぐり・・・



ソケットとケースののりしろが少ししかありません。





ケースは樹脂製でLED実装円板付近にリング状のアルミ系金
属部品を埋め込んであります。
放熱の為なのか、通風孔らしき穴がたくさん開いていますね。


基板には絶縁目的の熱収縮チューブが被せてあります。



基板の表面です。



BP9011というのはLEDドライバーっぽいのですが素性が確認
できませんでした。


佳维诚电子有限公司(JIAWEICHENG ELECTRONIC CO.,LTD.)

というのは今まで見た事のないメーカーです。
105℃1000h品のようですので、この製品で最初に寿命を迎
えるのは電解コンデンサでしょう。


基板の裏側です。


何というか・・・非常にスッキリしています。


ん?

赤く囲んだ部分・・・


ガッツポーズしてる人でしょうか?

GC-Gという文字も・・・基板デザインに凝りすぎです。
それはさておき、ちょっと調べてみるとこのGC-G

深圳市谷科半导体(暗能量电源)有限公司(GC-G DARK ENERGY)

という中二病っぽい名前の中国メーカーのようです。

GGGだったら・・・



もうちょっと調べてみると、なんとユニットとして市販されてました。

深圳市谷科半导体有限公司

2.8人民元は約48円ですね。

ひょっとしたらこれまで分解した中にも同じようにユニットをそ
のまま突っ込んだ製品があったかも知れません。
その事自体特にダメとは思いませんが、LED電球メーカー(こ
の製品の場合はディビーシー(株))がどうやって品質を担保し
ているのか気になります。



基板は設計・実装面とも特に問題は見受けられませんでした。
電解コンデンサの寿命・ソケット部分の脆弱性・LED実装円板
の謎のパターンなどは気になりますが、使用を躊躇う程でもあ
りません。

とはいえ特に優れた部分があるわけでもなく、一言で言えば

安く作った普通のLED電球です



最後に、言及しようか迷ったのですがやはり触れておきます。
ディビーシー(株)の商品紹介ページ(Web魚拓版は こちらですが、


今までのLED電球」「従来のLED電球」という表記があります
が、これはあくまでディビーシー(株)の他製品との比較です。
よくある「当社比」ですね。
管理人は当社比ですごい差がある比較を見ると

そんな酷い前製品を売ってた事をまず詫びろ

なんて突っ込みをいれてしまいますが・・・
それは別にして、この表現だと世の中の一般的なLED電球と
比較してるように誤解される、というか優良誤認を狙っている
ように受け取れます。
「当社通常品との比較」とか記載すべきでしょう。

さらに、配光角は全光束のような統一基準がありません・・・

謳ったもん勝ちです

せめて光量の分布くらい提示してもらいたいものです。



「通常LED電球は年間20%も明るさが減少していく」とありま
すがそんな話聞いた事もありません。
というか1日24時間点灯し続けてたって1年で8,760時間です
が「年間」とは何時間を前提にしてるのでしょう?
ちなみに、ディビーシー(株)の前製品が年間20%も明るさが
減少していたとするなら自主回収レベルのゴミ製品です。

あと、LEDの設計寿命って明るさの減衰に基づいてる気がする
のですが、明るさが長持ちするなら寿命40,000時間は何を根
拠にした数字なんでしょう?



どんな特殊構造だろうと、熱を逃がすから「発熱量」が少ないな
んて事はありません。
熱を逃がすのは放熱性能の優劣であって発熱は別問題ですョ。
そもそも、LED電球の発熱量が白熱電球のそれより少ないのは
発光方法に違いによる効率の問題ですし、光の下でも熱く感じ
ないのは赤外線含有量の違いです。
触れるほどの近距離でもない限り、直接発熱の違いを実感する
事はないでしょう。


あくまで管理人の主観ですが、この説明内容は胡散臭いを通り
越して・・・おっと・・・訴えられたら怖いのでここまでにしましょう。
とりあえず内容が突っ込みどころ満載だったという事です。

うそ・大げさ・紛らわしい謳い文句のメーカーは信用に値しません


分解前の消費電力・温度測定結果は こちら です。

電球関連の総合リンクは こちら です。


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