2014年9月6日土曜日
SR-SS18A (National/Panasonic IH炊飯ジャー) 分解フォトレポート
昨年 こちら のJKT-S100(タイガー)に交代して引退した炊
飯器です。
中にMini-ITXのマザーでも組み込んで自作PCにとか考えてい
たのですが、あまり実用性がないので断念しました。
ただ捨てるのも惜しいですしこういう機会もあまりないので分
解(解体)して内部を覗いてみました。
詳しい解説はしてませんので『内部はこんな感じなのかぁ~』と
いう雰囲気を感じていただければと思います。
構造はこんな感じです。
ふた加熱板は表面のコーティングが剥げてしまっています・・・
裏側はステンレスが少し錆びてる。
内釜はまだコーティングが無事ですが・・・
角は少し剥げています。
内釜の裏側です。
内釜を引き抜いた跡です。
2006年製なので約7年使用した事になるのかな。
底面です、通気用のスリットだらけですね・・・
すごい埃まみれです。
何と奥に空冷用ファンがあります・・今まで知りませんでした。
蓋開閉用のバネです。
とりあえず底面のネジを外すとスポっと筐体が外れました。
これが中身、炊飯器というより実験機器のような複雑さです。
黄色で囲んだ部分を外す事にします。
スピーカーです。
何故スピーカーが付いてるのかというと、この製品は「ごはん
が炊けました」とかしゃべります。
今は亡きSANYO製ですね。
左下の白い樹脂ケースの中には・・・
リレー(JS1-12V-F 12V10A 松下電工製)を実装した基板が収
まっていました。
両脇はゴム、ケース内での固定用かな?
次にこの部分を外してみます。
位置的にはスチーム用の水容器をセットする部分ですね。
加熱用のコイルが巻かれています。
いよいよ空冷ファンの付いたこの部分です。
ヒートシンクにはパワー系のICがグリスを塗布してネジ止めさ
れているようです。
なんでしょうこの基板・・・何かを白い樹脂で挟んだような構造
なのですが、肝心の基板が見当たりませんね。
(黒く見えてる部分は何もない穴です)
これは子基板の裏面です。
ヒートシンクを外しました。
端にヒューズがあります。
どうやら基板はなくてパターンを金属板で作っているようです。
電流が大きいから普通の基板だと耐えられないのかな?
見え難いですがオムロンのリレーが見えます。
左端は印字がD1 XBしかないので詳細がわかりませんが、ブ
リッジダイオードっぽいです。
他はパワー系のトランジスタっぽいですが印字がありません・・・
外したヒートシンクです。
空冷ファンを取り外しました。
Nidec(日本電産)のD081-20BS2(DC20V 80mm角)です。
結線の被覆にテープを使っている部分があります。
ようやくほとんどの部品がなくなりあとはコイルだけですね。
蓋部分です。
両面テープがいっぱい・・・
乾燥剤が出てきました、湿気対策でしょうか?
この辺に入っていたようですがどこまで効果があるのか疑問。
制御基板です。
裏面です。
これが制御マイコン、PanasonicのMN101Cシリーズですね。
これは音声用ICです。
(沖セミコンダクタ(現ラピスセミコンダクタ)製のML2216-010)
実はMN101Cシリーズにも音声機能が搭載されているのです
が性能がちょっとアレなので・・・
センサー?
この中にリードスイッチがはいっています。
こっちには磁石が入っています。
リードスイッチというのは磁石の接近でオンオフするメカスイッ
チの一種、蒸気によって磁石がカタカタ動く事のを検出して炊
飯の状態を検出しているようです。
ノイズ対策のフェライトがいっぱいです。
分解してみた感想ですが、一言で言えば洗練さに欠けてます。
言い方が悪いですが、増改築を繰り返して原形がなくなったマ
ンションみたいな・・・
どうせ中身は見えないんだから関係ないって思うでしょ?
でも中身にはそのメーカーの思想や技術力が反映されるので
結構重要なんですョ。
確か6万円位?で購入したと思いますが、ぶっちゃけ1万円以
下の炊飯器と味はたいして変わりませんでした。
はっきり言って、どんだけ高い炊飯器を使ってもまずい米は多
少ましになるだけで結局まずいですからね。
家電関連の履歴書は こちら です。
ポンコツわーく(分解フォトレポートの履歴)は こちら です
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