あまり進展する気配の見えないDIOジャパン問題、報道も特筆
するほどの内容がほとんどないので月刊DIOジャパンになりそ
うです orz
注:この投稿内の画像は引用した報道とは関係ありません、管理人がイメージで選んだだけです。
◆自治体の動きが鈍いワケ◆
(DIOジャパンニュースリリース2012年10月3日)
DIO補助金 市町返還肩代わり懸念
にかほ市の事業はプレステージ・インターナショナルが引き継
ぎ、羽後町では元従業員の半数以上が新たな仕事に就いた。
一方、DIOジャパンが受け取った補助金を巡り、両市町が返
還の肩代わりを求められる可能性も懸念されている。
DIOジャパンに支出された国の緊急雇用創出補助金は、国の
交付金を基に県から両市町を通じて支払われている。
県のこれまでの調査では、約1700万円の使途が不適正だっ
たことや未申告だった収入約4980万円のうち利益相当分は
返還すべきだったと指摘されている。
厚生労働省は両市町に返還額の調査とDIO社への請求を求
めているが、多額の未払い給与を抱えて事業を休止したDIO
社に返還余力はないとみられる。
取り戻せない場合は両市町がそれぞれ県に返還しなければ
ならなくなる可能性がある。
実際、東日本大震災後岩手県山田町から緊急雇用創出事業
を受託していたNPO法人「大雪りばぁねっと」(破産手続き中)
の多額不正事件では同町が約6億7000万円を肩代わりして
いる。
にかほ市は「別会社に事業を引き継ぎ、雇用も守られている」
として雇用創出の実績を強調する。
仁賀保(旧消防庁舎)・象潟(旧校舎)は、市がDIO社誘致に
あたり約1億6,000万円を投じて整備した。
市は今後、プレステージ社に様々な支援策を適用し雇用拡大
を図る方針。
(2014年09月02日読売新聞より抜粋)
DIOジャパンがトンズラして1ヶ月経過したにもかかわらず実態
解明は遅々として進んでいませんが、その理由のひとつはこ
の記事のように身勝手な自治体の思惑がある為です。
DIOジャパンからの資金回収が難しい状況下で下手に実態を
晒すと自分達(自治体)が助成金の返還を迫られるから・・・
助成金がムダだった事にされると困るんです
まして、にかほ市は助成金以外にもジャブジャブ税金突っ込ん
でるので失敗だったとなると責任問題が浮上します。
プレステージを誘致したのも雇用というより責任逃れの為です。
そして〝支援〟という名目でさらに税金をばら撒く事に・・・
助成金を全額自治体に返還させればいいです
そしたら本気で実態解明に動くでしょうし、誘致にも慎重になる
と思います。
ちなみに、先日登米市がDIOジャパンに対して奨励金の返還を
求めるという報道がありましたがあれは助成金じゃないです。
(Rakuten Social Responsibility Project) (魚拓)
登米市が奨励金返還を請求へ
登米市は平成23年にコールセンターが開設した際、5年以上
市内で事業を継続して雇用を確保することを条件に独自に従
業員1人あたり最大で30万円の奨励金を支払うことなどを定
めた協定を結びました。
しかし、登米市のコールセンターは先月末で事実上閉鎖し70
人あまりが解雇されたため、市では協定が守られなかったとし
てこれまでに支給したあわせて1913万円の奨励金について
返還を求めることを決めました。
DIOジャパンの代理人の弁護士は「返還の請求が正式に届い
ていないので、コメントを差し控えたい」と話しています。
(NHK2014年09月03日18時07分)
◆リース品のからくり◆
「DIOジャパン」県内コールセンター、リース品を無償取得
閉鎖や事業譲渡が相次いだ「DIOジャパン」の岩手県内のコー
ルセンターが、パソコンや机などリースの品の多くを無償で取
得していたことが県の調査で明らかになった。
それによると、DIOジャパンは県内6カ所のコールセンターでパ
ソコンや机のリース料として2012年度と13年度にあわせて
4億7,000万円余りを計上していた。
そして、事業終了後にそのリース品の多くをそれぞれのコール
センターが無償で取得していた。
緊急雇用創出事業では事業に必要な機材などは原則リース
やレンタルに限られている為、県議会からは「リース名目で購
入したのではないか」「民間の取引では考えられない」といった
疑問の声が上がっている。
これについて県では、リース料は認められていて制度上問題
はないとしている。
(岩手めんこいテレビ 2014/09/02 22:10)
感情的な話はともかく、法的に言えば岩手県の主張はもっとも
な話です・・・リースしてから無償で譲渡されても制度上問題は
ありません。
他の報道では、「リース契約期間終了後は所有権をDIOジャ
パンに無償で委譲する」という契約をリース会社としてたそう
ですから最初からリースに偽装した購入だったにも関わらず。
こういう事態は容易に想定できるはずですがなんで対策を考
えてなかったのか不思議です。
とりあえず制度上は無問題として、もし狙いどころがあるとした
らリース会社とグルになってリベートを得ていた可能性かな?
そうなってくるとリース会社が共犯になるので損害賠償請求で
訴える事ができるかも知れません。
リース内容の妥当性と契約経緯について調査が待たれます。
◆第2次閉鎖騒動がもうすぐ?◆
(朝日新聞デジタル2014年2月18日03時00分)
DIOジャパンの問題が表面化してからも報道で名前が出る事
のないコールセンター(等)がいくつかあります。
・一関(東計算機)
・つがる
・佐伯(エボラブルアジア)
・かわさき
・南房総(Lavan7)
・萩(Lavan7)
・三豊
・四万十市
・四万十町
これらはDIOジャパンが設立したものの実質的な経営は他の
企業が担っています。
但し、DIOジャパンがコンサルや教育を請負っている場合もあ
りますので無関係ではいられないかと思われます。
何より、一関以外は昨年10月以降の設立なので
そろそろ助成金の終わりが近づいています
しかも、使っている機材はまだリース期間中だと思われますの
で場合によっては調査対象となるかも知れません。
◆WANTED◆
(三豊市HP 2014/02/04) (魚拓)
そういえば、報道で全く出てこないのがもうひとつありますね。
DIOジャパンの社外取締役を追及するメディアがないのは何故
なんでしょう・・・報酬を貰って責任ないならただの害虫です。
名義貸しで信用を担保した罪は重いですョ。
幸いにも皆さん資産家でいらっしゃるようですので、各自治体
はDIOジャパンだけでなく彼らの責任も追及するできでしょう。
◆おまけ◆
「DIOは賃金払え」宮城県労連集い、労組加入次々
DIOジャパン問題で宮城県労連は2日、賃金未払いの解決と
雇用確保を求めて同社の子会社がある美里町・登米市の2カ
所で「コールセンターみんなのつどい」を開催しました。
両会場には当事者が多数参加、8月25日に結成された「宮城
県労連ディオみやぎユニオン」への加入が相次ぎました。
県労連の安藤満議長・日本共産党の横田有史県議と大門実
紀史参院議員らがあいさつしました。
(新聞赤旗2014年9月4日(木))
【2014/09/10追記】
本投稿のおまけの部分について、当事者(元従業員で労組
に加入された方)からご意見を頂戴しました。
内容的には、
・給与遅配で困りDIO問題を積極的に発信していた共産党のいわき市会議員を頼り労組にコンタクトした
・労組への加入はあくまで自発的意思によるもの
・入退会自由で金銭的な負担は入会時の500円のみ
・今回発足した労組は当事者にとっては非常にありがたい存在
などです。
まず、管理人は労組という存在が悪いとは考えていません。
というか、労働者の権利を守る為に労組は必要な存在です。
(今回の件でも当事者にとっては頼もしい存在でしょう)
しかし、反原発や沖縄県の米軍基地問題などでもわかるよう
に、今の労組は共産党・社民党・民主党などと結託した政治
団体と化していますので労組のあり方そのものは疑問です。
(特に自治労や日教組)
なので、共産党がしんぶん赤旗を使って『共産党が労組の為
にがんばってますよぉ~。みんな労組に入ってるんだよぉ~
』と宣伝してる事に違和感をおぼえてました。
しんぶん赤旗以外にも共産党の議員がDIO問題をブログなど
で取上げていますが、びみょ~に宣伝臭いですしね・・・
とはいえ、投稿の〝人の弱みにつけこんで労組に加入させる〟
という表現は強制したとも受け取れるので訂正します。
共産党がDIO問題を宣伝に利用してるのはちょっとゲスじゃね?
管理人が言いたかったのはこれだけです。
(宣伝にさえ利用しなければ素直に評価したんですけど・・・)
【関連投稿一覧】
第 1弾:DIOジャパンの概要や新聞報道など
第 2弾:コールセンターの一覧と撤退状況
第 3弾:まとめてみてわかったいくつかの疑問(その1)
第 4弾:まとめてみてわかったいくつかの疑問(その2)
第 5弾:おいらせで垣間見えた、DIOジャパンのビジネスモデル
第 6弾:厚生労働省が調査、中間報告を公表
第 7弾:まとめてみてわかったいくつかの疑問(その3)
第 8弾:DIOジャパンのあれこれ(その1)
第 9弾:DIOジャパンのあれこれ(その2)
第10弾:この投稿
第11弾:こっそり倒産していた事が判明
第12弾:民事再生法適用申請却下、破産へ・・・
第13弾:ご破算と思われた気仙沼コールセンターの事業譲渡が完了 2015/02/10
第14弾:債権者集会、「お金ないから未払い給与は払えないョ」 2015/03/19
第15弾:厚生労働省が1年4ヶ月かけて最終報告を発表 2015/11/07
時事四方山(よもやま)話は こちら です。
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