2014年5月27日火曜日

EL/mdT 23W LL (Philips 100W形電球形蛍光灯 電球色)



推測ですが、アメリカからの並行平行輸入品だと思われます。
という事は分解シリーズ初のアメリカ仕様品!?
ちなみにアメリカは電圧110~120V周波数は60Hz
ので日本とは違います。


たぶん数個で1箱を輸入後バラして販売してるんでしょうね・・・


Not dimmable は調光不可という意味ですが日本語で書けョ。





本体をよくみると蛍光管に妙な膨らみがあります。
原理的に意味があるとは考え難いので製造の問題かなぁ?
日本では見た目も重視されるので流通しない品質かも・・・





ぐるっと一周表示だらけ。
日本の製品(特にLED電球)だと外箱にびっしり注意書きして
本体は品名程度って製品が多いですが、本当に責任を持っ
て販売するならコレが正しい気がします・・・



注:購入した個体の結果であり販売されている製品が全て同じとは限りません。
  また、内容はあくまで1消費者としての個人的見解です。
  分解は危険を伴いますのでマネをしないでください(万一分解したら絶対に使用しないで!)。
  万一事故・損害が発生しても一切の責任は負いかねます。

では早速破壊分解スタートです、まずはソケットをグリグリ・・・


ケースをベキベキ




おや?この電解コンデンサは初めて見るメーカーですね。
足に絶縁被覆はないようですが、周囲に接触しそうな部品が
配されていないという事は設計的に対策してるのでしょうか。
ただ、ケースへの組入れ時に電解コンデンサの足同士が接
触する可能性が否定できないから片足だけでも絶縁処理す
る方がいい気がします。


側面から90°ごとにぐるっと一周みてみましょう。


よく見ると足の長い部品(コンデンサ関係)は根元が少し「く」
の字に曲がっていますね。
基板に挿した時に正しい位置で固定する為の加工ですが、コ
ストアップになります。
これまでに100種類以上電球型蛍光灯やLED電球を分解し
てきましたが、たぶん初めてだと思います。


赤く囲んでるのは蛍光管との接続ピンです。



ん?こっち側の蛍光管(緑で囲んだ部分)は先端が割れてま
すね・・・破片が見当たらないので分解時に割った可能性は
低いと思うのですが。


電解コンデンサを寝かして基板を上から眺めてみました。
基板は一般的な紙フェノールっぽいです。



基板の裏面、赤丸が蛍光管からの接続ピン、黄色矢印はAC
ラインです。


パッとみて安心できそうな印象です。
パターン同士もしっかり間隔があり、不自然に細いパターンは
ありません。
JXL388B というのが基板の品名かな?



蛍光管からの線は絶縁被覆されてませんが、基板との距離が
短く、ピン配置も考えられているので接触する心配はなさそう。


蛍光管の膨らみがちょっと謎ですが、中身は非常に優秀な出
来栄えです。
これで安全部品としてヒューズでもあればいう事ないのですが。

なんで日本で海外メーカーの電球型蛍光灯があまり販売され
てないのか謎ですね。
このレベルなら日本でも十分戦えると思うのですが、日本の市
場に魅力がないのか国内メーカーにブランドで対抗できない
のか・・・

ここまでは製品としての評価ですが、この製品はあくまでアメリ
カ仕様品を日本に持ってきてるだけです。
私が見落としてる可能性も否定しませんが、この製品に関して
メーカーは100Vや50Hzでの使用を保証してません。
PSEについても同様です。
全ては輸入販売しているショップの責任であり、万一何か事故
が発生したとしてもメーカーは一切保証しないと思います。

そこらへんを考慮した上で、あとは自己責任でご判断ください。


分解前の消費電力・温度測定結果は こちら です。

電球関連の総合リンクは こちら です。


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